ショコラティエについて

ベルギーチョコレート CENTHO
ショコラティエ ゲールト・デコスター
日本のことですか?
もちろん、大好きですよ。
だからこそ、
CENTHOとともにやってきたのです。
世界でもCENTHOのチョコレートを食べることができるのは、ほんの数か国、東アジアでは日本だけなんです。その理由は至ってシンプル。
私が、日本の文化や食べ物、そしてフレンドリーで礼儀正しい人々を愛し、尊敬しているからです。愛する日本の皆様に、私が作り上げたCENTHOの繊細かつ唯一無二のチョコレートを食べて頂きたくて、日本にやってきました。

来日するたびに熱烈に歓迎してくださるファンの皆様との交流が、私のモチベーションになっています。私が日本の皆様にどれほど感謝しているかを、言葉にするのは本当に難しいですが、これだけはお伝えさせて下さい。

I want to say very, very thank you to every Japanese Centho client.
(ここに、全てのセントーファンの皆様へ言い尽くせない感謝の気持ちをお届けいたします。)
諦めきれない夢、40歳で一念発起
Ecole Bellouet 2005-2007

2005年、40歳の時に一念発起してパリのEcole Bellouet(専門学校)に入学しました。自分の夢を追いかけたいなどと言い出したことに家族はもちろん大反対でしたし、「彼はどうかしてしまった」と思った周囲の人も多かった様でした。でも他人は上辺しか見ないものですし、本当の気持ちは自分にしかわからない。

家族の説得や準備で開業には10年かかりました。自分の信念を貫いたことで、これまで培った様々なものをあきらめる側面もありましたが、周囲の言うことは気にせず「他の誰とも違う、カカオにこだわったチョコレートを作りたい」という自身の情熱と直感に賭けたのです。周りの反対によって、逆にスイッチが入りました。そしてそんな時に本当の友達は誰なのかということにも気が付きました。
立ち上げの時はお金も無かったし、状況はとても厳しかったけれど、何より幸せでした。そしてこれは建設的な決断なのだということを確信していました。
チョコレートの魅力は、
ワインのような無限の組み合わせ
チョコレートの何処に魅了されたのか?それはカカオの「Flavor(風味)」、チョコレートの原点であるカカオは「原産国」「土壌」「気候」の組み合わせによって様々なフレーバーを持ち、その組み合わせはまるでワインの様に無限にあると感じています。時間が出来たら、様々なFlavorを持ったカカオ原料に出会うため、世界中を旅したいと思っています。エンローブ製法にしたのはこの製法が最もセントーこだわりのフィリングを引き立たせる方法だからです。3層フィリングの開発には長い時間を要しました。

当初はフルーツの層を下にした2層で作っていましたが、どうしてもフルーツの味がチョコレートに勝ってしまう。そこで上下を逆にしてみましたが、フルーツを上の層に使うショコラティエは多かったのです。誰もやらないことに挑戦したかった私は、3層にして真ん中にフルーツを入れることを考え出しました。 この工程では、一口目のほどけるような口どけにこだわり、お客様の協力も得ながら妥協することなく試作と微調整を繰り返した結果、ついに誰もが一番美味しいと感じる3層構造にたどり着きました。他のメ-カ-が3層構造にしないのは、一般的な工程の3倍の時間がかかり、不安定になりやすいジャムの温度管理も難しいからではないでしょうか。
ベルギー初の金賞受賞
99%がリピートする塩キャラメル
チョコレートアワード2013に出品するため、何年も準備に時間を費やしました。自分の作るチョコレートがどんな評価を受けるのか試してみたく、国際的なコンテストへの参加を決めました。当時は今ほどたくさんの機会は無く、このコンテストで入賞することにはとても価値があったのです。白いプレートでブランド名を隠し、先入観抜きで純粋にチョコレートの味や食感、独創性を審査されます。

実を言うと、塩キャラメルはコンテストのために作ったチョコレートではありませんでした。
エントリーするには、もっと見た目を華やかにすべきと言う声もありましたし、実際自分も含めて誰一人としてこの簡素な見た目のチョコレートが賞を勝ち取るなどとは思っていませんでした。しかし、ただ一人、創業時からのビジネスパートナーであるルークさんがこの塩キャラメルの可能性を信じて、これを出品すべきと勧め続けてくれたのです。 そして、結果的にはそのシンプルなフォルム、絶妙なテクスチャー、芳醇な味わいが認められ、ベルギ-で初の金賞を頂くこととなりました。

私は今でも自分の作ったチョコレートが世界で最も美味しいキャラメルプラリネとして選ばれたことに驚いています。そして、金賞受賞の「塩キャラメル(Salin Caramel)」は今では誰もが驚き続けるチョコレートと評されており、今日まで我々を「唯一無二の(unique)」存在に導き続けてくれています。

塩キャラメルの開発で苦労した点は、味もさることながら、何と言っても「食感(Texture)」の部分でした。絶妙な食感を生み出すため、キャラメルはとても柔らかく、美しく切ることが非常に難しかったのです。この課題を克服するため、私達は独自のツールを開発するに至りました。 これがまさに塩キャラメルに今日まで競争相手がいない理由であり、今やこのキャラメルは新規顧客の99%がリピ-ト買いをするという驚きの現象が続いています。
ショコラティエ ゲールト・デコスター
Chocolatier
Geert Decoster
ショコラティエ ゲールト・デコスター
ベルギーで6年間調理学校にてお菓子作りを学んだ後、1983年に同校を卒業。翌年、兄と共にペストリーショップをオープン。

兄と15年間お菓子作りを続けたのち、チョコレート作りに専念したい為、2000年に独立。その後2005年から3年に渡り、プロフェッショナルを対象としたパリのEcole Bellouet(専門学校)でチョコレートについての知識を高めました。

創業から変わらないのは、カカオの産地ごとの特徴(Origin story)を大切にしていることです。 あくまでも主役はチョコレート、カカオの産地とその個性が生かされ、カカオ豆本来の味わいが表現されたチョコレ-トを作り続けています。

「シンプルなフォルム」「個性的なフィリング」「ゴージャスな製法」、というのも不変のセントーらしさです。

──Our chocolates don’t look spectacular from the outside, but the way we do it is spectacular.
──We have a sleek simple shape but with a unique concept inside.
だから私は、
CENTHOのチョコレートを
作り続けるのです。
ショコラティエ ゲールト・デコスター
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